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用宗のしらす
「用宗のしらす」はひとつのブランドとして知られ、日本全国からお買い求めに来ていただけるようになりました。この「しらす」とはどのような魚なのか、用宗産の美味しさの理由や特徴をご紹介いたします。
しらすとは
何の稚魚?
そもそも「しらす」とは何なのかご存知でしょうか。一般的に売られているしらすは、イワシの稚魚の事を指します。用宗ではマイワシ、ウルメイワシ、カタクチイワシの3種類が主に揚がります。体長2cm程までの稚魚で、その身の白さ・透明さから「しらす」と呼ばれ、成長とともに呼び方も変わっていきます。3㎝程度になると、身が銀色になりはじめ「カエリ」になり、5㎝程度で「イワシ」と呼ばれるようになります。
旬・時期
静岡県でのしらすの漁期は3月中旬~翌年1月中旬までです。一年中お召し上がりになることが可能ですが、とくに春・秋は脂ののった美味しいしらすが多く漁獲されることから、おすすめの時期となっております。
栄養
一匹丸ごと骨も含めて食べれるしらすは、豊富な「カルシウム」を含んでいます。 歯や骨を形成するために重要な役割を果たし、お子様の成長や、お年寄りの方々の骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の予防にも役立つ大切な成分です。
また、しらすには
「ビタミンD」も多く含まれています。カルシウムの吸収を高める効果があり、一緒に吸収することにより丈夫な歯や骨を作り出す効果があると言われています。
その他にも神経や血液細胞を健康に保つ「ビタミンB12」や、 体内のサビつきの原因となる「活性酸素」から体を守り、心筋梗塞などの予防にもなる
「セレン」も多く含まれています。
様々な加工
色々な姿
しらすは加工によって姿を変えます。生しらすを塩茹でした「釜揚げしらす」、釜揚げしらすを半干しして「しらす干し」、飴色になるまで干したものを「ちりめん干し」と呼びます。用宗では鮮度を重視した「釜揚げしらす」が一番取り扱いが多く、人気の商品となっています。また、用宗ではカエリやいわしも加工され、「カエリ煮干し」や 「たたみいわし」などの商品も店頭に並ぶことが多いです。
用宗産の美味しさ
駿河湾の栄養素
駿河湾のほぼ中心に位置する用宗近海は、西に大井川、東に安倍川という一級河川に挟まれています。この河川が南アルプスをはじめとする山々の栄養を駿河湾へ送り込み、しらすの餌となる豊富なプランクトンを発生させています。 また、日本で最も深い駿河湾の最深部は2500mに達し、その深海から上昇してくる流れに乗って、栄養豊かな海水が流入しています。この山と海の両方から栄養をたっぷりと受けたしらすが育っていくのです。
鮮度第一の漁法
用宗のしらす漁は、毎朝6時〜7時の間に開始されます。港から一斉に出航する漁船の様子は圧巻です。漁は港から近い駿河湾近海の用宗沖から久能沖で行われ、3艘1組という独特の漁法が特徴です。2艘が網を引き、1艘が運搬船として水揚げされたしらすを港に運び込みます。 この組みが約8組あり、運搬船のピストン方式で次々と港に運び込み、1網ごとにセリ、釜揚げを行うというスピーディーな流れが伝統的です。
即店頭販売
水揚げされてから最短で約30分。新鮮なしらすが店頭に並びます。漁師・仲買人・加工業者が連携し、全ての工程において短時間を徹底するこの方法で、 鮮度を落とすことなく釜揚げや、生しらすの販売を行なっています。カネヒデ小林商店でも漁が行われた日は販売をしておりますが、なくなり次第終了となりますので、各日お求めのお客様はお早めにご来店ください。